門袖や塀にアクセントとしての笠木について
門袖や塀にアクセントとして存在するのが笠木です。 機能面からみると、本来は躯体の保護としての役割です。建物には屋根があり、また樋がついており直接雨が外壁に流れてくるのは少ないのですが、門袖やエクステリアの外壁は直接雨を受けます。
天端に直接うけた雨は汚れなどと
一緒に壁面に流れてきます。これが雨だれや雨しみとして外壁見栄えを損ねます。
笠木を壁面の上に据えることによりこれを防止することができます。
また防水効果としても有効です。シャッターゲートなどには板金の笠木を取り付けること により水の侵入を防ぎ、躯体の保護ならびに精密部分の雨仕舞として必要になってきます。
笠木の基本的な施工として内側に勾配をとります。これは汚れ防止として受けた雨を極力見える側に流さないという考え方です。
他の方法として、笠木の裏側に溝を掘ることにより雨だれをそこで切るという方法もあります。
次にデザインとしての笠木があります。門袖に笠木がつくことでワンポイントの差し色の効果があります。そして建物・外観のイメージに合わせて笠木の素材をあわせることによりグレード感もあがりしまったイメージとインパクトのあるファサードになります。
素材はモルタル、石材、レンガ、アルミ・ステンなどの金属など種類があり、笠木の幅によってもイメージが変わってきます。
幅が広いと重厚感がでます。また幅が狭めだとすっきりとしたイメージをだすことができます。造作した門袖、壁の高さや長さなどとバランスを考えながら適所に笠木を施工しましょう。
笠木は美観や外壁を守るためには重要で、見た目以上に大きな役割を果たしています。