人工素材の組み合わせでも緑を加えると柔らかな印象に
エクステリアを構成する主な素材には、大きく自然素材と人工素材に大別されます。
自然素材:植栽・木材・石材等
人工素材:コンクリート・コンクリート2次製品(化粧ブロック等)・タイル・アルミ・ステンレス等 このうち、「植栽」+「石材」、「石材」+「コンクリート2次製品」といった自然素材同士、自然素材と人工素材の取り合わせには大きな支障はあまり生じませんが、「コンクリート2次製品」+「アルミ」、「コンクリート2次製品」+「ステンレス」、「アルミ」+「タイル」といった人工素材同士の取り合い部分では、各々の持つ質感、素材感が反発し合い外構全体の雰囲気を損ねているケースが多く見られます。
このような場合、人工素材と人工素材の間に自然素材を取り込むと反発し合う質感を抑え、自然な質感を与えおさまりを良くすることができます。
写真①は、アルミの機能門柱が、タイル床から立ちあがっている施工です。
一見すると綺麗におさまっているようですが、お互いの素材が主張し合い硬く味気のないイメージを与えます。
写真②は、同じアルミの機能門柱が植栽(自然素材)の中に設置された事例です。①に比べ、足下に植栽を施した事により、唐突に床から門柱が立ちあがるイメージが無くなり柔らかいイメージとなっています。
写真③は、ステンレスの館銘版が植栽の中に設置された例、④はレンガ門柱の前にプランターを設置した例
写真④については、植え込みを作らなくても鉢植えひとつで雰囲気は変わってきます。
人工素材同士をとり合わせた場合、その間に少しでも自然素材、特に緑を取り込むようにすると、結果は大きく異なってきます。ワンポイントでも良いので意識してみましょう。