エクステリア 第12回 敷地・建物・エクステリアの3つの基本

住まいを構成するもの

住まいを構成するものには大きく、敷地・建築物・エクステリアの3つが基本となっています。 敷地から建築物をのぞいた残りの外部空間を庭、あるいはエクステリア(外構)と称しています。住まいの外部空間の構成要素には以下のような項目があげられます。

〈1、門周り〉 門袖・門扉・表札・ポスト等
〈2、カーポートスペース周り〉 カーポート・自転車置き場等
〈3、アプローチスペース周り〉 アプローチ土間、階段等
〈4、庭〉  
     前庭  門から玄関までの空間
   主庭  主要居室部分に面した庭。観賞あるいは生活を楽しむ中心をなるスペース
   中庭  建築物に囲まれたスペース。主に観賞用・採光をもたらすスペース
   裏庭  サービスヤード・ユーティリティー
〈5、通路〉 各庭、カーポートを結ぶスペース
〈6、外柵〉 塀、フェンス、生垣等

ここでカーポートスペースについて触れてみます。
住空間を検討する上で、カーポートの占める割合は意外に大きいです。
30~50坪前後の敷地面積に占めるカーポートスペースは直角駐車の場合、
3.0×5.5≒16.5㎡(約5坪)、
縦列駐車の場合2.7×7.5≒20.25㎡(約6坪)
割合としては10~20%前後と無視することができません。

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〈直角駐車の施工例〉
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〈縦列駐車の施工例〉

原則として敷地の端部(敷地境界線沿い)に配置します。
前面道路の幅員、一方通行の有無またはその方向を確認し、無理なく安全に車輌の出し入れができることが理想です。2台以上の場合、直角と縦列駐車(L型駐車)の可否も検討すると良いでしょう。

建築計画のあとに検討するというプロセスでは、よりよい敷地の全体計画、有効利用は困難です。 今の時代は2世帯で住まれる方も多くいます。2台のカーポートスペースが必要な場合もあります。大小にかかわらず敷地の全体計画に及ぼす影響は大きなものになります。よりよい住宅・エクステリアを実現するには最初に検討することが必要です。

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