エクステリア ワンポイントレッスン 第16回
エクステリアの素材選び(2)
現在、エクステリアに使用される素材は、化粧ブロック・タイル・アルミ形材等の人工素材が多く使われています。
これらを多用したエクステリアは竣工時、引き渡し時が塵、埃を被らず錆もなく最も美しい状態です。 これらの素材は、毎年毎年各資材メーカー、エクステリアメーカーが新しいデザイン、新しい色調 等、新製品を開発し市場に提供してきます。極端な話ですが、昨日竣工した現場で使用している人工素材については、直ちにデザインの陳腐化、劣化が始まっていると言っても良いかもしれません。 では自然素材の植栽はどうでしょうか、竣工時・引渡し時は移植の場合は枝をつめ、葉を落としていて決して潤い豊かな・・・といった感は与えません。新植の場合も苗木であればまだまだ頼りない幹・枝ですし、高木・花物の灌木についても将来大きくなることを見据えて、一つ一つのスペースをとりながら植えることが多く、少し物足りないイメージになりがちです。 植栽を主としたエクステリア工事は、竣工時が場合によっては最も貧相で・ボリューム感のない完成度の低い出来栄えかもしれません。 しかしその後は成長変化をし、美しく潤いのある環境を創出します。 緑には空気の浄化、防音、防風、防塵、緑陰をもたらす、潤いを与える、地盤を強固なものとする等、多くの機能を持っています。 中でも快適な住環境を創出するにあたっては、「潤いを与える」という私達の感性に最も強く働きかける効用があります。この効用を十分活かすことが、快適な住環境創造への第一歩となります。 人工素材が劣化し古臭くなっていく行くのに対し、通常の管理でますます良くなっていく、(一般に 植栽される樹木のうち、特別な管理を要するものは稀です。) こんな材料は他にないと思います。 ペンキなどで悪戯されることも無く、割れ、クラック、白華現象等が生じて取り替える品番の有無を心配することもありません。

緑・植栽こそ最も優れたエクステリア材料です。“エクステリア材料に緑に優るものは無し”と言えます。 この緑を積極的にプランに取り込んでいきましょう。
1503sawamura1(竣工時)
1503sawamura2(半年後)
花灌木類が成長し緑のボリュームが増え、建物ともなじみ安定感がでてきた
 
1503sawamura3(竣工時)
1503sawamura4(2年後)
成長し生垣の機能を果たすとともにバランスも良くなってきた
 

澤村プロフィール

sawamuras
澤村大樹

日章造園社長
一級造園施工管理技師