エクステリア ワンポイントレッスン 第14回
エクステリアの階段について
エクステリアの階段についてですが、建物の内部階段の寸法を外構計画に取り入れると随分 急勾配になってしましますので注意が必要です。
 
一般に蹴上げ(階段の高さ)をH㎝、踏み面(階段の幅)をD㎝とした場合、原則 2H+D=600 となることを目安にしてください。 これは歩幅を60㎝と設定し、蹴上げが高い場合にはそれだけ歩幅が短くなるという考え方に基 づいています。
(例)
蹴上 15㎝  踏み面 30㎝ (2×15+30=600)
蹴上 12㎝  踏み面 36㎝ (2×12+36=600)
蹴上 17㎝  踏み面 26㎝ (2×17+26=600)
これ以上勾配が急な場合、原則階段は設けない。 逆に勾配が緩やかな場合では、つまずき防止の為9㎝以下にはしないようにします。
       
あくまでも原則なので、現場状況等でこの寸法通りに施工することは難しい場合もあると思います。 しかしながら正面玄関へのアプローチ階段については少なくとも踏み面30㎝を極力キープし、蹴上 を17㎝以内にすることを考えてプランニングしていただきたいと思います。
 
また門袖前に階段を多く設けた場合、道路側に対して門袖等の工作物の高さが高くなり、 訪問者に対して圧迫感が強くなりがちです。必要段数が6~8段くらいまでの段数でしたら、門袖 前に設ける段数は2段~3段くらいまでが、他の工作物とのバランスをとる上で目安となると思い ます。
 
   門袖前に1段の階段イメージ
 
次に道路と計画地との高低差が高く、必要段数が10段を超えるような場合、門袖内の階段に 踊り場を設ける、階段の動線を直線とせず折り返し階段とする、門袖を道路境界より大きく後退 させて門袖前に段数をいくらか確保する等の対処が必要となってきます。
         
 踊り場を設けたアプローチ階段                   門袖を大きく後退させたアプローチ
 
立地条件で高低差やアプローチの位置は変わってきますが、玄関へつながるアプローチは住宅 の顔になる部分です。ここのしつらえの良さ、機能的にも使い勝手の良し悪しで大きく変わってきます。建築計画の中で階段の蹴上・踏み面がしっかりと確保できるよう初期の段階で計画することが重要です。
 

澤村プロフィール

sawamuras
澤村大樹

日章造園社長
一級造園施工管理技師