エクステリア ワンポイントレッスン 第11回
「計画地の現地調査からエクステリアを考える」
前回までは、エクステリアのアイテムや演出方法などを部分的にご説明してきましたが、 今回はお客様に提案する側としてエクステリアの基本計画についてお話ししようと思います。

最初は計画地の現地調査についてです。
①始めに→敷地の全体計画をして快適な住環境を提供しましょう。快適な住環境は建築物、いわゆる“ハコ”が充実していれば叶えられるという訳ではありません。建築物とそれを除いた敷地全体の外部空間が十分検討されたトータルプランニングに基づいて考えていかなければならないと思います。
エクステリアは外観から建物をひきたてる、また住む人にとって居心地の良い空間でなければなりません。 建築計画において、実際には限られた面積、予算があります。コスト的にもプラン的にも無駄の無い、付加価値の高い美しい建築物を提供するという考えが必要です

②現地調査のポイント→敷地をいろんなレベルから読みましょう。充実した敷地計画を行うには、ストリートスケープレベル、更にはタウンスケープレベルからの分析に基づいたプランニングであることが望まれます。 タウンスケープレベルでは、そこでの暮らしや生活圏を考慮した視点で計画地を分析します。

1 生活関連施設(最寄駅、バス停、商店街等)、通勤、通学、お買いものルートはどうなっているか? →エントランスやカーポートスペースの向きの検討材料になります。
2 緑の分布は? →緑が多いのか、近隣の地山や空地に生えている樹種は何かを確認します。計画地に本来適する樹種が推定することができます。ストリートレベルでは、計画地につながる通りの視点から計画地を分析します。

1 道路の勾配は?通りは直線ですか?曲線ですか?
2 緑の連続性はありますか?街路樹や街並みの生垣・灌木の種類は?シンボルツリーの
  種類はどんな樹種が植えられていますか?
3 ランドマークとして際立った建築物、エクステリアはありますか?
4 街並みの塀の色彩や材質はどのようなもので作られていますか? ブロック・RC・ 木・レンガ・タイル等、質感・色彩はどうですか?
5 計画地はその通りのアイストップとなりえますか?周辺のランドマークとなりえますか?
6 街並みは通りに対してクローズタイプ(門・塀あり)ですか?オープンタイプですか?

 

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          計画地のストリートレベルを確認する

 

サイトスケープレベルでは、計画地の周辺、“向こう三軒両隣”のエリアからの視点で計画地
を分析します。

1 道路との高低差、隣地との高低差はありますか?
2 前面道路は一方通行ですか?その場合の方向は?
3 前面道路には電柱・支線はありますか?
4 日照・通風・眺望は良さそうですか?
5 計画地には既存の樹木、どんな樹種がありますか?また近隣の樹木は?

以上の事柄を、地域から街並みのレベルから考え、そして計画地に対してどのようにアプローチしていくかを分析するかを検討することが必要です。

澤村プロフィール

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澤村大樹

日章造園社長
一級造園施工管理技師