知って得する 住まいづくり土地探し 第12回
営業マンのトークから“優良な住宅か否か”判別する方法
住宅に限らずどのような業種でも、営業マンは、自社製品の優れているところを、お客様にお伝えする訓練を会社から受けています。営業マンが一生懸命話していることは、他社より
優れているところと考えて良いと思います。
例えば、良くない事例としてセミナーでいつも申し上げていますのが、何故か価格が出頃な建売を見学したとき事例です。
玄関ドアが立派で、外壁にタイルが貼ってあると、大抵のご主人は「良い家だな~」とおっしゃいます。外観を気にするのは意外と男性の場合が多いのです。ご主人が玄関でうっとりしている間に、奥様をキッチンにご案内しますと、素敵なキッチンがあります。
奥様は「あら素敵!」とうっとりしていますと、営業マンが「今お申込みいただけますと、特別値引きいたしますよ」
どこが良くない事例かと言いますと、「構造体」の話をしていないということです。
立派の玄関ドア・外壁のタイル・素敵なキッチンは、いつでも取り換えがきくものです。
住宅で一番大切なものの一つが構造体です。どのような考えで・どのような構造体を・どのように作っているのか、説明をしない営業マンは、“構造体では他社と競争したくない”ということになります。
住宅展示場や建売を見学するときは“営業マンが何をアピールしているか”に気を付けて話を聞いてみてください。